東京のお稲荷さんと言えばやはり穴守稲荷神社でしょう。江戸庶民のお稲荷さん信仰の象徴にも思えますがその歴史は以外に新しく社史によると文化元年の頃(西暦1804年頃)の創社と200年ほどのであります。
 羽田沖の風水害を沈め開墾地の米の豊作を祈願して奉祀されたのが始まりのようですが、その後、当地の都市化が進み明治からは「商売繁盛」や「家内安全」などの御神徳が強調されるようになったようです。

 現在の御鎮座地は東京の空路の玄関口羽田空港に程近いところですが創社時は現在の羽田空港内であったようです。戦後米軍による羽田空港拡張の為、強制退去を命ぜられた。
一説によると現在地に遷座した時に数え切れないほどの白狐(稲荷大神の御眷属)が一斉移動をするお姿が羽田空港上空の飛行機から見えたとも言われます。


 現在でも講社と呼ばれる信奉者団体が関東各地に存在し厚い稲荷信仰の対象となっています。
 



 御拝殿です。前には献灯台があります。鮮やかで立派なお社です。

 左右には当然、御眷属の神狐様が。切れ長の目が特徴的なシャープなお狐様です。右は子狐を守るように抱えています。母狐でしょうか?

 正面からのUP画像です。


 境内風景です。ごらんのとおり、大都会の住宅街のなかにある鎮守の神様って言う感じでしょうか。もちろんお掃除も行き届いていて清潔です。