大阪の総鎮守「住吉大社」の末社の稲荷社『楠クン社』です。
参拝時はおりしも 初辰 の日にあたり、「初辰まいり」で大変な賑わいでした。
さすが商売の町、大阪。商売繁盛の神様でもある稲荷大神様の御神徳を賜ろうと近隣からの熱心な信者さんでおまいりが途切れません。御祈願のかたも多く、社殿内外から、御神官の祝詞の声が響きわたっていました。
 「初辰まいり」は月に一度の初辰の日にこの「楠クン社」をはじめとして「種貸社」「大歳社」「浅沢社」の『四社巡拝』をして「商売繁盛」「家内安全」などの諸祈願をすることで、四年を一区切りとして四十八回参拝すれば満願成就となるといった仕組みになっています。商都大阪の古くからの民間信仰の一つです。
 本来は鹿児島の島津家と御縁の深い「住吉大社」の参拝が主な目的だった為に摂社末社の情報を事前に調べていかなかったのが失敗でした。「楠クン社」以外の映像を納めていなかったのが残念です。
 考えるに我が家の氏神様でもある「鹿児島稲荷神社」は同県内の「稲荷神社(東市来)」の御分霊であり、さらにこの稲荷神社は大阪住吉の『住吉稲荷神社』(現在はこのような名称の神社はないようです。住吉大社内の稲荷神社だそうです。)の御分霊と御由緒にある。
つまりは、我が家の氏神様の大親神様にあたるはずなのです。
そう考えての参拝であればまた違った参拝になるでしょう。次回に期待です。

私事ですが以前、仕事の関係で大阪に4年ほど住んでいました。
 今から考えると仕事場もこの住吉大社の本当に近いところでなぜお参りしなかったのか、大変悔やまれます。
この年になって始めてお参りすると言うこともきっと「ご縁」なのでしょうね。



 楠クン社前の社号の由縁にもなっている楠クン社の元社、「楠の御神木」で
す。もともとはこの「クスノキ」に敬虔な祈りを捧げていたことが始まりとされ後にお稲荷さんを鎮祭して現在のお社となったようです。

「はったつさん」の御祈願のぼりです。

  参拝日は土曜日の「初辰」の日で沢山のひとで大変な賑わいです。







  先ほども書きましたがこちらのお稲荷さんは雰囲気的にあまりお稲
荷さんらしくないのです。お社や鳥居などの装飾もそうですがお稲荷さ
んのシンボルである、御眷属の「お狐さま」がどここにもいらっしゃら
ないのです。「初辰まいり」四社のうち「種貸社」もお稲荷さんです
が、こちらにもいらっしゃいませんでした。そのかわりに「はったつさ
ん」のキャラクター(?)である下の羽織を着た招き猫の土人形が大小
さまざまなものが社殿内に飾られていました。
御神官に「こちらの神様の御眷属は猫ですか?」との質問を投げかけま
したがそうではないとの答え。
「ではやはり、お狐様ですか?」の質問にはそれは『「ふしみさん」が
そう言っているだけです』との回答でした。
いろいろと難しい問題があるのだろうと思いそれ以上はその話題に触れ
ることをやめたのでした。













  



 「種貸社」です。残念ながらこの映像を含めて2枚しか撮影してません。こちらも御祈願者が途絶えませんでした。
 こちらもお稲荷さんですがイメージ的に稲荷社のような感じがしません。