宮崎県日南市の鵜戸神宮末社「鵜戸稲荷神社」です。鵜戸神宮の一の御参門をこえるとすぐ左手に御神門があり木製の朱の鳥居がみえる。こちらは山陵へ向かう参道でもあります。

 「鵜戸山大権現吾平山仁王護国寺」の勅号を賜わり、西の高野ともいわれた鵜戸神宮。弘法大師と所縁深い「稲荷大神様」は恭しくお祭りをされておりました。
宮崎の海岸沿いに鎮座するこの神社は本来の稲荷神の御神徳の農耕神の性格に加えて魚業商の神様、大漁の神様、航海安全の神様的な性格を帯びてきているようだ。

 この神社は決して大きな神社ではないのですが、建造物の特徴としてその鳥居の立派さ(そんなに大きいわけではないが1本1本の部材が太くしっかりした材木を使っている)や御神殿のすばらしさは他の稲荷神社と比較してもすばらしく思います。
そして、この海岸沿いの神社という一見すると稲荷神の鎮座地には相応しくないようなスチエーションもこの鳥居などのすばらしい建造物が鵜戸稲荷大明神を自然と同化させているような気がします。



 ご覧の通り参道の両脇の樹木は他では珍しい、南国特有のソテツやシダ(ヘゴ)などが自然と自生しており参拝者の目を楽しませてくれます。
地元の特産物である「飫肥杉」をつかった木製の朱の鳥居。太さも太くたいへん立派な材木を使っています。稲荷鳥居らしく連なっています。


 こちらのお稲荷さんの御眷属はかなり裕福な体をしています。ユーモラスです。