上社から朱鳥居をくぐり下ると途中に境内社がいくつか見えてきます。
「三九郎社」「三四郎社」「小学稲荷」(下社)です。あまり派手ではありませんが、古くからの高良山の稲荷信仰の篤さがうかがえます。









  






 こちらのお社は中世室町時代に起源を有するといわれるほどの古社。本来は真言宗系の「三天和合尊」を祀る、仏教系稲荷であったとされます。本社の大学稲荷より歴史の古い稲荷神で大学稲荷神社の原点的な御社です。









  





 三四郎稲荷の境内にはいくつかの祠があります。まるで墓石のような造りで扉が開くようになっています。扉に大学稲荷の「御神紋丸に十の字」と「丸に末」は「末広大明神」でしょうか?それぞれの御勧請もとの大神様の御神名がついています。




  






 この社は別名「小学稲荷」古くはお籠りの行者や加持祈祷もされていたとされこちらも仏教色の強い起源です。扁額には「筑前筑後稲荷十社 第一之社」とあり、この地方の稲荷信仰の中心だったことがうかがえます。