冒頭でも御紹介いたしましたように伏見稲荷大社の小山には一万基以上といわれる「御塚」が存在します。「御塚」には祭祀者がそれぞれに信仰している神様の御神名をつけられております。つまり「御塚」の数だけ、御神名があるということになります。お稲荷さんだけかと思いきやそうでもなく、伊勢の大神様や龍神様など様々。中には仏教系の観音様やお不動様も見受けられます。神仏習合のお稲荷さんのお山ならではですね。



 上は『伏見稲荷大社 大祓御神徳記』という祝詞本です。
この裏面にはお山に祭祀りされている「御神名」がこのようにびっしり書かれている。


 左は熊鷹社扁額。右は「御塚」です。石柱に御神名が刻まれています。
それにしてもすごい数の燈台です。お稲荷さんは参拝時こうして灯明をお供えするのが一般的です。



こちら「薬力社」横の小さな瀧。
お山の各所にこうした小さな瀧があります。




  




 伏見稲荷といえば何といっても「お山」でしょう。
お山の上から見る、京都の風景は最高です。参拝された折にはお山をされる事をおすすめします。