佐賀と長崎の県境に近い、のどかな観光地方都市である佐賀県鹿島市に鎮座まします「祐徳稲荷神社」です。佐賀は私の祖父の故郷であり従兄弟も佐賀市内におりまして、私自身も第二の故郷として親しみ深い土地です。このように縁のある地のお稲荷さんということで私の大事な神様でもあります。

 祐徳稲荷は『日本三大稲荷』のひとつと呼ばれるだけあって、お社など境内の建造物もかなり立派です。観光ツアーのコースともなっており、年間に訪れる参拝者は実に300万人を越えるようです。
 大駐車場から境内ヘと向かう参道には土産物屋が軒を並べており、その様子は総本社「伏見稲荷大社」彷彿させます。
 以下ご覧の通り、随身門の楼閣もかなり立派なものでその装飾の絢爛たるやすばらしいものがあります。このことから、別名「鎮西日光」と呼ばれています。

 後にも書きましたが、このお稲荷さんは極めて「母性的」な感じのする神様であると思います。御由緒的にも「命婦大神」(みょうふおおかみ)様=白狐大神(びゃっこおおかみ)を大事にされて、本殿上の稲荷山にはかなりの数の祠が祀られていますがその多くは「命婦大神」であり、奥の院のあるお山の最上にも命婦大神が祀られています。
 
 九州はもちろんのこと全国の「稲荷信奉者」の聖地でもあります。



 朱の大鳥居を過ぎると、少々道幅が狭くなって土産物屋が軒を並べます。この表参道入口には石造の鳥居があります。笠木の下には台輪がはいっており正統派「稲荷鳥居」です。
 楼門前の御神狐一対です。誠に表情豊かな御神狐です。今にも動き出しそうです。
ここのお稲荷さんのイメージが「母性」「女性的」を感じる要因のひとつがこの御神狐。
左の御神狐は口に稲をくわえて足元には子狐を慈しむように抱いていらっしゃいます。
勝手に命名しました。「慈母神狐」